2006年 01月 18日
YASHICA Electro35 |
ヤシノン45ミリF1.7という「大口径」レンズを搭載したエレクトロ35を、2006年現在じっくり観察していると、何か特別なカメラを手にしているような気になってくる。
たしかに「ロウソクの灯りで写真が撮れる」という特殊なカメラであったわけだが、そういう意味で特別なのでなく、例えばコシナのフォクトレンダーシリーズやニコンSPなどレンジファインダーの復刻モデルなど、特定のカメラファンへ用意されたマニアックなカメラのように思えるのだ。
「大衆向け」の本機が特殊になってしまった30年で、カメラは進化し続けた。誰でも簡単にきれいな写真が撮れる(という幻想を抱ける、というべきか…)時代である。ヤシカエレクトロ35の軍艦部に輝くランプは明るいカメラ社会への道標だったに違いない。
by camera_135
| 2006-01-18 21:44
| 中古カメラ