2005年 09月 22日
YASHICA atoron |
ヤシカのアトロンは、いわゆる「ミノックス判」の小型カメラだ。
メーターも内蔵しているので便利ではあるが、このタイプのカメラを見たときに誰もが想像するであろう「スパイの任務としての撮影」で使うことは難しいだろう。ついでに「チュウー」というシャッター音も静寂な場面での撮影には不向きである。
本家ミノックスはどうだったか知らないが、本機は発売当時から「好き者」をターゲットにしていたのだろう。(もちろん現在でもフイルムは入手可能なので、ずっと使い続けている猛者もいるかもしれない)。いつでも有事に備え撮影の準備をしておきたいというカメラマンは多いはず。スパイ向けだけではなく、一般社会にも特殊写真機が必要だったのだ。
シャッター音が小さい、フイルム交換を必要としない、サイズが小さい……ということで、現在、小型カメラを選ぶならデジタルカメラのほうが何かと有利な場合が多いことと思われる。
こんな時代だからこそ、あえて粋に、内ポケットにはフイルムカメラをしのばせておきたい。
by camera_135
| 2005-09-22 22:06
| 中古カメラ